2011年11月25日金曜日

『海アメ』のススメ。

北海道の海で冬のルアーフィッシングといえば、『海アメ』。
うにいくら的には、もっともテンションの↑あがるゲームフィッシングをご紹介。




1.『海アメ』について少し。

『アメマス』は、「サケ目サケ科イワナ属」に分類されるサカナです。
まあ、いっちゃえば、「マス」なので「サケ」の仲間です。
サケの仲間で有名どころを少し挙げます。
※正式なサカナの名前や俗称が混ざりますがご容赦を。
・シロザケ(ノーマルな「サケ」です)
・ベニザケ(陸封型=ヒメマス)
・ニジマス(降海型=スチールヘッド)
・ヤマベ(=ヤマメ)(降海型=サクラマス=本マス)
・イトウ
まだまだたくさん、サケの仲間がいます!

『アメマス』はその中でも、「イワナ」というサカナのグループに属します。
一般に(日本全国共通語レベルで)「イワナ」というと、きれいな川の上流部に住んでいて水生昆虫や自分よりも小さな小魚を食べて生きているサカナです。
本州(関東以南?)の「イワナ」は陸封型で、「ミヤベイワナ」など、『アメマス』とは少し違う種類です。

いっぽう、東北以北の「イワナ」は河川の上流部から下流部まで住んでいて、さらにエサの豊富な海にまで降りる『エゾイワナ』ですが、北海道の釣り人は川で釣れるものも海でつれるものもひっくるめて『アメマス』と呼びます。

2.海アメ釣りとはどんな雰囲気かというハナシ

北海道の海アメシーズンは12月~5月ぐらいが最盛期です。
海で釣れるアメマスのサイズは・・・・大きいものですと70cmとか80cmとか・・・
ちなみに、うにいくらのショア海アメレコードは58cmです。

初冬~初夏の期間、いろいろな方法で海アメを釣ることができますが、うにいくらは比較的暖かい時期に「ミノー」か「ジグミノー」を使って釣るのが好きです。
王道としては、『1月~2月の厳寒期に4メートルの波の中、北西風に向かって重たいジグを100メートルほどもブン投げる』のが本格的ですが、うにいくらはヘタレなので、もう、極寒の釣りはできません。

明け方や夕方に良く釣れる・・・というのが定説です。
夜明け前に釣り場に到着し、明け方から釣り始めて、日が高くなったら午前の部は終了。
腹ごしらえをして、車中でシュラフに入って仮眠をとり、15時ぐらいから午後の部開始、という感じでしょうか。
鉛色の空、吹き付ける日本海からの寒風の中、アカギレをつくって丸一日がんばってもノーフィッシュはあたりまえ。
1本でも釣れたら満足です。 ※上手な人は別(^_^;)

釣りはなんでもそうですが、場所選びが一番大事。
サカナのいる場所を見つけることが重要で、あとは運と少しのテクニック。
※上手な人は別。
状況が悪ければ、クルマで10km20kmと移動して、釣れそうな場所を探します。
うにいくらは、移動している間に眠くなって終了することが多いですが。
釣れる場所については・・・ググってください。

3.ミノー

「ミノー」は"小魚"という意味の英語です。
釣りでは「小魚の形をした比較的軽量なルアー」をさします。

↓みんな大好き、DUOの「TideMinnowSlim」




海アメは小魚を捕食するので、ミノーで釣れます。
キャストして放っておくと浮くもの・沈むものがあります。
リーリングしたりロッドを操作してミノーを引くと、ヒラヒラと泳いだり、引っ張った分だけ潜ったりします。
いずれにしても、小魚が泳いでいるように見せます。

鉛などでできている「ジグ」に比べると軽いので、15m~50mぐらいがキャストの範囲になります。
当然、風にも負けます。向かい風はつらいです。※冬の日本海は海に向かうとほとんど向かい風です。

大きさですが、海アメにはだいたい、10cm~20cmぐらいのものを使います。
重さは10g~。大きくて重ためのものは30gぐらいです。

お店で売っているミノーは精巧にできていて、とても美しいですが・・・高価です!
1個1,000円~2,000円。
貧乏人にはつらい値段です。
最低でも色違い2,3個は持って行きたいところですが、買って1投目でロストしたときの衝撃と落胆と言ったら・・・

4.ロッド

ミノーは重さが10g~25gぐらいのものが普通なので、ロッドのスペックはそのくらいを目安に。
軽量ジグ用と兼用したい場合は、もう少しヘビースペックでも可。

長さですが、うにいくらは軽めのミノーのときは8フィート(2.5m弱)、重ためのミノーのときは10フィート(3mぐらい)を使います。
「海アメ専用!」というロッドも売っていますがとっても高価♪
お金も無いので、トラウトロッドやシーバスロッドなどからこだわらずに予算に合わせて選んで問題ないです。
「ダイワ クロスビート 902MLFS・F」なんて、安くていいと思います。

5.リール

ダイワなら2000番~3000番、シマノなら2500番~3500番ぐらいを選びます。
高級なものは、上を見たらきりが無い!
ダイワ・シマノの製品なら、安いものでも性能は十分!
5,000円~10,000円ぐらいで買えます。

6.その他

うにいくらは、PEラインを使います。
ミノーをあやつるときのダイレクトな感じが、また、アタったときのズゴン!って感じが、ナイロンでは味わえないと思うので。
PEにダブルラインを作って、1.5m~2.0mぐらいのショックリーダーを接続します。
釣行前夜に丁寧に作って祈りを込めます。
ダブルラインの作り方やリーダーとの接続については諸先輩方のページをググってください。
検索ワード:「ダブルライン」「ショックリーダー」「ノット」
PEライン:12lb~16lb
ショックリーダー:16lb~20lb

7.寒いよ海は・・・

なんといっても、重要なのは防寒です。
うにいくらは、なるべく着ぶくれせず、軽くて暖かい服装を日夜研究しています。
お金をかけずに!
この冬は、ユニクロの"暖パン"をテスト中です。

砂浜・岩場などで汚れるし、ある程度、波もかぶります。
ネオプレーンのウェーダーを着ている人が多いですが、場所が砂浜じゃなかったら、長靴に防寒着でもOKです。
岩場や港ではライフジャケットの着用も必要ですね。
とにかく、できるだけあったかい服装を!

【参考】2011うにいくらの防寒装備
<頭~首>
・ニット帽
・フリース素材のスカーフ(鼻と口元を覆う)
・ネックウォーマー
<上半身>
・ユニクロ"ヒートテック"の長袖シャツ
・GORE WIND STOPPER素材のインナー
・フリースジャケット
・薄手ダウンジャケット
・GORE-TEXのアウタージャケット
<下半身>
・ミズノ"ブレスサーモ"の厚手くつした
・ミズノ"ブレスサーモ"のタイツ
・GORE WIND STOPPER素材のインナー
・ユニクロの"暖パン"
・GORE-TEXのアウターパンツ
・ダンロップの防寒タイプ長靴!

8.まとめ

けっこうお金も根性も必要な種目の釣りですが、釣れたときの感動は格別!
ぜひ、チャレンジを!

2011年11月16日水曜日

つりざおのコルクグリップ修理

10年以上も愛用しているルアーロッド。
もう売っていない銘柄の年代もの。

いくつもの戦いをともにしてきた「相棒」と呼ぶべき宝物。

っておおげさですが、ルアーロッドのコルクのグリップがボロボロです。
先日、リールを取り付けるのに力を入れたら、コルクが破れました。
おもに、海でロックやアメマス、エギングに使っていました。
このロッドって、フレッシュウォーター用だよな・・・・
※ウエダ TROUT STINGER BORON 8'2" LURE:5-21g


↓別のロッド。
こいつは、たぶん、15年ぐらい使っていて、海でかなり酷使したから、しょうがないけど、塩にやられたりして、ボツボツと穴もあいています。
それにしても使い込んだなあ・・・・アメマス、サクラマス、サケ・・・
※ダイワ HEARTLAND-X MINNOW SPECIAL S 1002MLFS 10' LURE:5-30g



どうしたものか・・・・修理って、料金高そうだし・・・・
と、調べていたら、「コルクパテ」なる材料があることが判明しました。

さっそく、Amazon先輩から1050円で購入。


ジャン!これがコルクパテ!

大阪の「株式会社 ファイブコア」さんから発売されている「補修用コルクパテ」です。
同社は、ロッドの補修部品をいろいろ取り扱っています。

中身はねんどのようなネリモノになっています。
※写真上手に撮れてなくてごめんなさい。
水性なので、汚れた手は水で洗えばきれいに落ちます。



コルクが割れてしまった部分は、接着剤でくっつけてみる。
本当はエポキシ系の強力なやつがいいんだろうけど、とりあえず、手元にあった普通の汎用接着剤でよしとする。

ボツボツと穴があいたグリップにすり込むように、ぬりぬりする。


おもしろくて、塗りすぎる。

↓塗りすぎて、こんな感じになる。


たぶん、こんなに厚く塗る必要は無いと思います。

さて、2,3日乾燥させておいたら、表面はカチカチに乾いています。

これを、サンドペーパーで削っていきます。
研ぎ粉が出るので、屋外での作業をお奨めします。


「コルクパテ」のパッケージには、「#800ぐらい」と書いてありましたが、私は気が短いので、まずは#100でザクザクと削ってしまいます。

表面をかるく撫でるように、サラサラとパテを削っていきます。
コルクの表面が出てくるかどうか、ぐらいまで、適当に。


コルクの地が出てきて、そろそろやばいかな、とおもったら、細かいサンドペーパーにチェンジします。
今回は、#1000で滑らかに仕上げます。



完成!
白っぽく見えている部分が、パテで埋まった部分です。
割れて接着した部分がいつまで持つか心配ですが・・・


表面がすべすべして、新品のような手触りになりました!!
早く実釣したい!!


何万円もする高価なつりざおです。
大切に永く使いたい。

数々のサカナたちとの格闘の思い出がしみこんでいるコルクグリップ。
修理してみて、買った当時のうれしさと愛着を再確認しました。