2009年5月24日日曜日

うにいくら的「釣り」の世界① -世界観

「魚釣り」と一口に言っても、実際にやってみると、行く場所・季節・道具・テクニックや、釣れる魚の種類・大きさがまったく違う、いくつものジャンルがあることに気が付きます。
そのジャンルによって、何を・どんなことを「楽しい」と思うのかが違ってきます。

釣り人はそれぞれ、どんな「楽しさ」を求めているのかで、さまざまなスタイルの釣りの中から、自分なりの楽しみ方や戦略を確立しています。

うにいくらの場合、「楽しみ」「緊張」「現実逃避」「旅情」「眠気の蓄積を一気に解放する快感」など、いろんな要素を「釣り」に求めていますが、最も重要な要素は「自然」の中に身を置くことです。

<「釣り」の「楽しさ・よろこび」の例>
・大きな魚が釣れて楽しい
・魚がたくさん釣れて楽しい
・苦労して岩場を登り、やっと魚が釣れたのでうれしい
・なかなかエサを食べない魚と長時間対決して、やっと釣れたのでうれしい
・刺身にすると、とてもおいしい高級魚が釣れたのでうれしい
・滅多に釣れない、珍しい魚が釣れたのでうれしい
・魚と1対1で対決する緊張感が楽しい
・水面で跳ねる魚を見るとゾクゾクする
・仲間とワイワイやるのが楽しい
・焼肉をしながら釣りをするのが楽しい
・釣り場で出会う人たちとの触れ合いが楽しい
・船に乗るのが楽しい
・道具をそろえるのが楽しい
・釣り場までのドライブが楽しい
・釣り場の近くで見つけた食堂のウニ丼が安くておいしい
・釣りの帰り、温泉に入るのが楽しい
・いい天気にビールを飲みながら釣るのが楽しい
・きれいな海岸の風景を見るのが楽しい
・鏡のような水面のうつくしさが素晴らしい
・釣り場での車中泊が楽しい
・釣り場でのお昼寝が気持ちいい
・帰り道においしいラーメンを食べるのがたまらない
・釣れた魚の写真を撮るのが楽しい
・魚に関する知識を調べるのが楽しい
・釣ってきた魚を料理するのが楽しい
・釣りのついでに山菜を採るのが楽しい
・テレビの釣り番組を見るのが楽しい
・釣り雑誌・釣り新聞を見るのが楽しい
・自然環境への興味が湧いて、楽しい
・・・・・

まだまだ、いろいろあるでしょう。
こんなにたくさんの楽しみ方があるのです。
多少、強引なものもありますが・・・いずれにしても、「釣り」を軸として広がる楽しみは無限です。

しかし、これらの「楽しみ・よろこび」は、人によっては共感できるものであったり、相反するものであったりします。
「魚を釣る」ということを第一目標にする人と「魚釣りに行く」ことで満足する人がいます。
「釣れたか釣れないか、結果がすべてだ!」という人と「前の晩に準備をしたり、釣り場までドライブするのが楽しいんだ」という人がいます。

たとえば、うにいくらの場合、「魚がたくさん釣れる」ことには、あまり楽しさを覚えません。
それよりも「苦労して釣ること」や「車中泊すること」が好きです。

ここに挙げた「楽しみ」のうち、共感できるものがあったでしょうか??

「釣り」に何を求めるのかは様々です。
それを、その人の釣りに対する「世界観」と呼ぶことにします。

「世界観」によって、釣りのスタイルが決まってきます。

次回は、そんなスタイルの中の一つ「海アメ釣り」について、その雰囲気を書いてみます。

<おまけ:「釣り」で体験する「悲しみ」>
・きれいな海岸にゴミを捨てる人間のマナーの悪さに気づく
・釣れる魚の減少を実感してしまう
・川や湖周辺の自然破壊が露骨に見えてしまう
・自分と同じ「釣り人」のマナーの悪さにがっかりする
・禁漁を守らず、密漁している人を見かける
・小さな魚までキープし、根絶やしにする釣り人を見る
・釣りが終わり、車に戻ると、ガラスが割られて釣り竿が盗まれている
・釣り場に行くために畑を踏み荒らす釣り人を見る
・良い釣り座を確保するため、ロープを張り巡らして陣地取りしている人を見る
・本来は北海道に生息しない、害魚を持ち込んで放流する人がいる

悲しいことです。

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